

開業してすぐに「患者さんから領収書をください」と言われて慌てた…そんな鍼灸師さんも少なくありません。
鍼灸院を構える方も、フリーランスで出張鍼灸をする方も、領収証は必ず用意しておくべき開業アイテムのひとつです。
この記事では、領収証が必要な理由から具体的な購入方法・書き方までまとめました。
「とりあえず何を準備すればいい?」という方の参考になるはずです。
なぜ鍼灸師に領収証が必要なのか?
1. 医療費控除で患者さんに求められる
鍼灸治療は医療費控除の対象です。確定申告で領収証が必要になるため、患者さんからの発行依頼は必ずあります。
2. 税務署対応
事業収入としての売上を記録する際、領収証の控えは経理上の証拠になります。
税務調査などでも重要な資料になります。
3. 信頼性の証明
「きちんとした事業者である」という安心感を患者さんに与える役割もあります。
領収証の種類と選び方

1. 手書きの複写式領収証(最も手軽)
文具店やAmazonで購入できる複写式の領収証が便利です。
おすすめは印鑑不要タイプや2枚複写式。出張施術でもカバンに入れておけます。
2. 名入れ・オリジナル領収証
「治療院名・屋号入り」の領収証を印刷通販で作っておくと、ブランディングにもなります。
個人院やサロンとしての信頼度アップにもつながります。
3. 電子領収書・クラウド発行
出張鍼灸師におすすめなのが、クラウド会計ソフトからの電子発行。
- freee
- Misoca
を使えばスマホやPCから即発行でき、インボイス制度にも対応できます。
領収証の書き方の基本
領収証には以下の項目が必須です。
- 日付:施術を行った日または入金日
- 宛名:「○○様」個人名が基本(「上様」はNG)
- 金額:税込で記入。5万円以上なら印紙が必要(電子発行なら不要)
- 但し書き:「鍼灸施術代として」など具体的に
- 事業者名と印鑑:屋号・住所・電話番号を記載。印鑑は省略可
出張鍼灸師が注意すべきポイント
- ホテル施術や訪問施術では領収証の依頼が高確率である
- 移動中でも書けるよう、複写式を数冊常備すると安心
- 電子発行なら、モバイルプリンターやPDF送付で即対応可能
まとめ
- 鍼灸師にとって領収証は「患者さんの信頼」と「事業の信用」を支える重要なアイテム
- 初期は文具店の複写式領収証で十分。
- 将来的には屋号入りオリジナルや電子発行システムを導入すると効率的。
開業準備の第一歩として、ぜひ領収証を揃えて安心して患者さんを迎えましょう

鍼灸院を開業したらまず揃えたいのが「住所印」と「角印」。 領収証や見積書、開業届など、事業のあらゆる書類に必要になります。 ゴム印タイプなら軽くて携帯にも便利。出張施術やイベント出店にも最適です。
